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批判の封じ込めに必死になった安倍政権
・2月末の休校要請があって自治体が大混乱になったことで、全国知事会で不満が噴出していました。
・政府の「やってる感」から、まずは批判せずに事態の推移を見守ろうとする空気感が出ていた時期もありました。
・あまりにも国民感情を無視するような施策を連発させたことで、批判の封じ込めにも限界が出ています。
3月5日に東京都内で開かれた全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部の会合では、政府に対する不満が噴出した。【日本テレビ政治部デスク・菊池正史】
「国からぽーんと発表されて、それへの対応でバタバタさせるのは避けてもらいたい。一番の現場を預かるのは市町村だ」
「マスクなどが逼迫している。供給の裏打ちもないのに『大丈夫です、提供します』と言われても大変なことになる」
そして終了後、飯泉嘉門会長は、記者団に対し、こう強調した。
「安倍首相は会見や国会答弁で『国と地方が心を一つにして、この難局に対応していく』と言う。(中略)そのためには国が地方をもっと信頼して、対策を打つのなら少しでも発表前に伝えていただく必要がある」
3月に行われた全国知事会で、政府に対する不満が爆発し、国と地方の連携ができていないことへの不信感が出ていました。この直前に安倍政権は全国の公立高校を一斉に休校するよう要請を出しており、これにより自治体を始め、国民まで大混乱に陥り、政府に対する怒りが出てきます。
これを皮切りに、政府は、専門家からの説明なしに、独自の政治判断で様々な施策を打ち出し続けます。しかし、その施策がことごとく国民的な感情に寄り添っているとは到底思えないものばかりで、本来であれば批判されておかしくないものを、政府はこれだけ動いているというアピールとなり、とにかく黙って見守ろう、1つになろうという同調圧力を促し、一時期はそれが成立していました。ところが、あまりにも失策が続き、長く混乱を続けたことも相まって、批判を封じ込めることに必死な状況が続きます。
思えば、2月の終わりから行き当たりばったりな状況が続き、GoToトラベルキャンペーンまで国民感情を無視し続けているのはあまりにも思いです。政治が劣化したと言われても否定のしようがなく、国民が言うべきことを言っていかないと今後も繰り返すことになりかねないと思います。