総理のヤジを支持する民衆の、政治に対する期待

カテゴリー
ニュース, 政治, 時事

 

・2020年で、安倍内閣誕生後丸8年になり、記録的な政権樹立期間となっています。
・就任後しばらくしてヤジが目立つようになりましたが、この姿勢を支持する人たちが少なくありません。
・強気の姿勢は一時の爽快感を味わえるかもしれませんが、将来的に何をもたらすかは微妙です。

 

 国会では本会議であれ、委員会であれ、与党の質問に耳目を集めるものは少ない。内閣にとっては身内だから疑惑や不正の追及が難しいというのは人情だろうが、特に「安倍1強」になってからは、歯の浮くようなチョウチン質疑も目立つ。【日本テレビ政治部デスク・菊池正史】

 しかし昨年10月から12月まで開かれた臨時国会では、参院本会議で自民党から興味深い代表質問が飛び出した。安倍の「お友達」の一人であり、その直前まで経済産業大臣を務めていた世耕弘成が、演壇に立った時だ。

 「外国首脳との会談では、相手の提起した論点に一つ一つ丁寧に応答し、相手の心をわしづかみにしていく。そして難病を経験されたからでしょうか、人に対して何とも言えない優しさを示される。そういう総理の人柄に強く惹かれたという面もまた大きいものがあります」

 ここまでは、お馴染みのゴマスリかと思って聞いていたら、突然、口調が変わった。

https://www.jiji.com/jc/v4?id=202007abe0001

 

安倍内閣になり、今年の12月で8年になろうとしています。衆議院の任期が4年で、2回任期満了になるのと同じ年数であることを考えれば、この年月がいかに長いかが分かります。ただ、その中身を見ると、ヤジを多く飛ばしたり、謙虚さが欠けたりと、この8年間で政治の状況が劣化したと言われても仕方ないような状況が繰り広げられており、問題視されています。

 

 

しかし、そのヤジや強気の姿勢に対して、民衆の多くが熱狂する、もしくはそれを憧れの目で見る傾向にあるのだとか。それは、これまでいい子でいなさいとしつけられてきた大人たちへの反抗をするかのような感覚であり、今まで抱いてきた不満を安倍さんなら解消してくれるのではないかと期待を込める、自分と同じ存在だと思っている人が多いのかもしれないと。

それが何を意味するかは自分にはわかりませんし、考えると恐ろしさが出てくるかもしれません。ただ、これだけは言えるのは、建設的な議論を、感情抜きでしていかない限り、どこかで破綻を迎える点です。命あるものには寿命があり、いずれ消えていきます。今はそれでいいでしょうが、少し先に何が待っているのか、考えると少し怖くなります。